2021年3月、福岡県宗像市にある東海大学付属福岡高校に通っていた当時2年生の侑大さんが、所属する剣道部内でのいじめ被害などを訴える遺書を残して自殺した問題では、自殺の直接的な原因は特定できないと結論づけた学校の第三者委員会の報告書について、母親が「息子が抱えていた苦しみや悔しさに正面から目を向けてくれていない」などとして、福岡県に対して再調査を求めていました。
これについて、福岡県は、いじめの再調査について検討する県の第三者委員会から今月14日に「再調査を行う必要がある」と答申を受けたことを踏まえ、県による再調査を実施する方針を明らかにしました。
県の第三者委員会の答申では再調査が必要な理由として、いじめの事実関係が十分に明確になっているとは言えないこと、学校の再発防止策について再考の余地があること、被害生徒の保護者の主張が合理的なものと認められることをあげています。
侑大さんの母親は「速やかに決定してくれたことについて、とても感謝しています。事実関係をより一層明らかにしてもらい、侑大が死を選ばないといけなかった原因をきちんと認定してもらいたい」とコメントしています。
福岡 宗像 高校生自殺 県が再調査実施の方針明らかに
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