正社員や非正規雇用で働く人14万人余りが加盟するNTTの労働組合は、14日に都内で中央委員会を開き、ことしの春闘の要求方針を決定しました。
それによりますと、物価の上昇が続く中、持続的な賃上げが必要だとして、グループ各社で働くすべての社員を対象に基本給を引き上げる、ベースアップ相当分として5%の賃上げを要求します。
組合によりますと、去年の春闘では2%の賃上げなどを求めましたが、5%の賃上げの要求は過去最高の水準です。
15日以降、経営側に要求書を提出し、3月中旬に向けて交渉が本格化します。
通信業界では、携帯大手のソフトバンクが、およそ2万人の正社員を対象に、ベースアップ相当分や定期昇給分などを含めて、平均で5.5%の賃上げに向け調整しています。
ことしの春闘は、30年ぶりの高い賃上げ率となった去年の勢いを維持できるかが焦点となっていて、通信業界でも、どの程度の賃上げが実現するのかが注目されます。
春闘 NTT労組 非正規む全社員対象に過去最高5%の賃上げ要求へ
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