「かんむり座T星」は、地球からおよそ3000光年離れたかんむり座の方向にある、2つの星が連なった肉眼では見えない暗い星です。
この星では、これまでに「新星」と呼ばれる爆発現象が1866年と1946年の2回、観測されています。
この現象の周期は、およそ80年とみられることや、爆発前の兆候として、暗くなり始めたといった指摘があり、専門家や愛好者の間では、近いうちに再び「新星」が起きるのではないかと注目が高まっています。
「新星」について詳しい、徳島県阿南市の科学センターの職員、今村和義さんによりますと、「新星」は、天の川銀河の中だけでも、年に数件から10件程度見つかるということですが、今回のように、時期がある程度予測でき、肉眼でも見えるほど明るくなるケースは珍しいということです。
「かんむり座T星」の爆発現象は、半日ほどで明るさのピークを迎え、数日の間は肉眼で見ることができる見込みだということで、今村さんは「80年に1度しか見られない貴重な天体ショーで、肉眼でも見ることができます。ぜひ夜空を眺めて“新星”を探してみてほしい」と話していました。
約80年に1度の天体ショー「新星」爆発現象起きるか注目高まる
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