警察庁によりますと、太陽光発電施設で送電用の銅線ケーブルが盗まれる被害は6月までの半年間に、全国で4161件発生し、1年間の被害が5361件だった去年を大幅に上回るペースで推移しています。
銅を含む金属価格の高騰が増加の背景にあるとみられます。
被害のおよそ9割が関東地方に集中していて、都道府県別の内訳は
▽茨城県が1196件と最も多く
▽栃木県が821件
▽千葉県が733件
▽群馬県が617件
などとなっています。
銅線ケーブルの窃盗や、その後の流通に関わったとして、半年間に60人が検挙され、その半数近い28人が、カンボジア人でした。
そのほか日本人21人、タイ人が5人、ベトナム人が4人などとなっていて、技能実習生として入国した外国人が勧誘され、事件に関わるケースも目立っています。
警察庁は、犯罪グループの取締りや、事業者と連携した防犯対策を強化するとともに、盗品の持ち込み先や輸出を含む最終的な処分など、実態解明を進めています。
また盗まれたものの流通を防止するための新たな法規制についても検討を進めています。
太陽光発電施設で銅線ケーブル窃盗急増 警察庁が防犯対策強化
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