調査は、自治体の職員などで作る労働組合の自治労=全日本自治団体労働組合が行い、全国の公立病院で働く看護師や臨床検査技師など1万184人から回答がありました。
この中で、現在の職場を辞めたいと思っているか尋ねたところ、「常に思う」「しばしば思う」「たまに思う」の回答を足し合わせた辞めたいと思ったことがある人は79%にのぼり、昨年度の調査に比べ7ポイント高くなりました。
さらに複数回答でその理由を尋ねたところ
▽「業務が多忙」が最も多く3888人
次いで
▽「人員不足」が2375人
そして
▽「賃金に不満」が2159人でした。
状況が深刻化した原因について、労働組合は
▽新型コロナの感染症法上の位置づけが去年「5類」に移行したあとも、慢性的な人員不足や業務多忙の状況が変わらないことや
▽新型コロナ関連補助金の減額などにより病院経営が悪化し、人件費が抑制されたことなどがあげられると分析しています。
また、この1年間でうつのような症状があったかについては36%の人が「ある」と回答しました。
自治労の平山春樹衛生医療局長は「まもなく医師の働き方改革が始まるが、医療従事者も労働時間把握が必要だ。労働基準法の順守を訴えたい」と話していました。
公立病院の看護師など 約8割“職場 辞めたい” 労働組合の調査
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