寺越友枝さんは、1963年、13歳の時に、能登半島沖の日本海に漁に出たまま行方不明になった石川県志賀町出身の寺越武志さんの母親です。
24年後の1987年に北朝鮮で暮らしていることが明らかになり、友枝さんは北朝鮮に渡って武志さんとの再会を果たしました。
また、2002年には武志さんが北朝鮮の労働団体の代表団の一員として日本に一時帰国し、39年ぶりに故郷の土を踏みました。
しかし、その後、自由な往来はかなわず、親子の面会は友枝さんが北朝鮮を定期的に訪問する形で続き、友枝さんは、訪問が50回を超えた2009年以降、日朝両政府に武志さんの自由往来実現への協力を求めていました。
友枝さんは、これまでに、武志さんが行方不明になったことについて「当時は拉致かもしれないと考えたこともあった。しかし、その後、再会し、武志が『拉致ではない』と言っているのでそのことばを信じている。親として信じることで北朝鮮に住む武志を守りたい」などとしていました。
友枝さんは25日、呼吸不全のため亡くなりました。
92歳でした。
通夜と葬儀は家族のみで行うということです。
行方不明後北朝鮮で生活の寺越武志さんの母 友枝さん死去 92歳
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