このうち6つの路線を運行する「名古屋市営地下鉄」は、ダイヤの改正などに合わせて3つの路線については、3月までに駅のホーム上にある時刻表をすべて撤去することにしています。
駅の改札口付近などでは時刻表の掲示を続け、また、スマートフォンなどで時刻表を確認できるよう、ウェブサイトにつながるQRコードの掲示も進めています。
名古屋市交通局によりますと、ダイヤの改正などにあわせて新しい時刻表を掲示するための経費は、一つの路線で印刷代や人件費などあわせて、およそ数百万円かかるといいます。
名古屋市交通局営業本部電車部駅務課の丹羽孝夫さんは「乗客の数は回復傾向だが、コロナ禍前を下回り、さらに物価上昇で経費も増加していて経費削減が必要な状況だ」と話していました。
首都圏の「西武鉄道」でも、91の駅のうち88の駅でホーム上の時刻表を撤去しました。
▽次の列車を知らせる電光掲示板が設置されていることや
▽時刻表や列車の位置を確認できる自社のアプリが普及したことなどが背景にあるとしています。
ただ、スマートフォンを持たない乗客などには、窓口で紙に印刷した時刻表を無料で配布しているということです。
この会社でも、駅に掲示する時刻表の数は減らすものの、乗客の目にとまりやすい改札口や券売機の近くなどに、必ず一つは残すことにしています。
鉄道会社の間では、このほか
▽南海電鉄も一部の駅でQRコードでの案内を増やしているほか
▽東武鉄道やJR各社では、一部の駅で時刻表の掲示を減らしています。
駅の「時刻表」 集約やウェブサイトへの案内の動き広がる
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