国土交通省によりますと、2月6日にアメリカ サンディエゴの空港で、成田空港に向けて離陸しようとしていた日本航空の旅客機が、管制官の指示とは違う誘導路に入ったうえ、滑走路の手前にある停止線を越えたということです。
管制官から指摘を受け、滑走路には進入しなかったものの、着陸態勢に入っていた別の旅客機が直前で着陸のやり直しを行いました。
会社の聞き取りに対し、パイロットは「曲がる地点はもっと先だと勘違いしていた。変だと気付いたのと同時に、管制から指示があって止まったが、すでに停止線を越えていた」と話しているということです。
また、去年11月には、成田空港を出発した日本航空の旅客機がアメリカ シアトルの空港に着陸後、管制官から指示が出ていないにもかかわらず、隣の滑走路に進入して横断し、駐機場に向かったということです。
日本航空機は当時、管制官が出した指示を取り違え、指示とは別の内容を復唱しましたが、その際、管制官から指摘はなく、誤って進入したあと、指摘されて気が付きました。
いずれのトラブルでもけがをした人はいませんでした。
トラブルが相次いでいることを受け、国土交通省は13日に日本航空の運航本部がある羽田空港の事務所に対し、航空法に基づく立ち入り検査を抜き打ちで行い、安全管理の体制を調べています。
日本航空は「現在、調査中でコメントすることができない」としています。
日本航空 米空港でトラブル相次ぐ 国交省が立ち入り検査
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